眠狂四郎無頼控 魔性の肌

眠狂四郎無頼控 魔性の肌」、市川雷蔵、鰐淵晴子ほか出演、池広一夫監督、大映、1967

シリーズ第9作。前回エロ要素が消えたのを反省(笑)したのか、今回はエロの大放出。冒頭から黒ミサのシーンになり、女の裸体(よく見ると体色と同じ色の下着だかメイクだかをしていて、裸っぽいが肝心なところは見えない)に血らしき液体をドロドロたらしたりしている。鰐淵晴子にはさすがにエロがらみのシーンはないが、久保菜穂子とか、渚まゆみは大サービス。
話は、将軍家からさる公家に献上される、天草四郎ゆかりの黄金のマリア像の護送を眠狂四郎が依頼され、それを天草四郎残党の黒指党が襲撃してくるという話。それにしても将軍家がマリア像を公家に贈るとか、化政期に天草四郎の残党の秘密組織が、とか、相当むちゃくちゃなことをやっている。まあいいけどね。今回の見所は、敵役で出てくる成田三樹夫金子信雄。この二人が揃うと見ていてうれしい。また、成田三樹夫率いる黒指党が仕掛けてくる狂四郎への手を変え品を変えての襲撃も見物。渚まゆみご招待の毒泉とか、短銃尼コンビとか、趣向も凝っている。