眠狂四郎多情剣

眠狂四郎多情剣」、市川雷蔵水谷良重ほか出演、井上昭監督、大映、1966

今度の狂四郎の敵役はまたまた家斉の娘菊姫(毛利郁子)。眠狂四郎につけている面を割られて、人三化七の顔を暴かれたことを根に持って復讐のために狂四郎を付け狙う。一方、狂四郎にははる(田村寿子)という岡場所に売られた娘がなぜかくっついてくるのだが、この女優さん、イモねえちゃんではあるが素朴な感じがよく出ていてとても好感がもてる。相変わらずの陰惨な話に唯一の救い。菊姫の罠に一度はかかった狂四郎だが、刺客軍団をバッタバッタと切り倒して、結局はるを救い出す。菊姫はうらみをのんで自害。狂四郎はまたまた風のように去っていくのでした。