ワルキューレ

ワーグナーワルキューレ」、ジークムント:成田勝美、ジークリンデ:橋爪ゆか、ブリュンヒルデ:横山恵子、ウォータン:小森輝彦ほか(東京二期会公演)、飯守泰次郎指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、2008.2.20, 2.23(東京文化会館

NHK教育「芸術劇場」でのハイライト放送。2時間余りの放送なので、だいたいのところはカバーされている。第一幕だが、ジークムントの成田勝美はしっかり声が出ていて、いい出来。ちょっと発音が変な気がしたが・・・。ジークリンデの橋爪ゆかは、もうちょっと声が出ていればと思うが、そんなに悪くはなかった。ブリュンヒルデの横山恵子はちょっと外していたところもあったが、まあいいでしょう。ウォータンの小森輝彦はいちばんよかった。しっかりした張りのある声。かなり高い水準。顔がちょっと若いのでもっと老けメイクにしていればよかったかも。オーケストラは、最初、音がちょっと小さいんじゃないのかと思ったが、第三幕の終わりあたりはちゃんと鳴っていた。
演出は、第一幕の冒頭でローゲ、ブリュンヒルデ(少女時代)、ウォータンが出てくるのでびっくり。テレビで見ている人は字幕が出るからわかるが、舞台を直接見た人はかなり面食らったと思う。ローゲは終幕の魔の炎の音楽のところにも出てくる。ちょっと奇矯な感じはするが、これはこれでいいのかもしれない。生で見られればと思うとちょっと残念。都合で録画もできなかったのだ。見られただけよかったと思わねば。