実録・連合赤軍

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」、坂井真紀、伴杏里、地曵豪ほか出演、若松孝二監督、若松プロ、スコーレ、2008

連合赤軍事件のお話。この事件を全く知らない人でも見られるように、最初の部分は60年安保以来の日本学生運動史が簡単に紹介されていて、記録フィルムの部分とドラマ部分が交互に挿入されている。
昼間の上映だったが、けっこう客は入っていた。見たところけっこう年のいった人(この事件の時に実際に学生だったような年の人)が多かったような感じ。肝心の映画だが、とにかく3時間10分は長すぎる。わたしは完全に途中で挫折。3時間以上、えんえんと陰惨な場面が続くのだ(この映画のテーマからしてあたりまえだが)。ほとんど拷問的な映画である。尋常な神経では耐えられない。役者も上手いとは思えないし、話に展開が少ないし…。
たぶん連合赤軍の日常というのも、こういうつまらない、しかし暗くて陰惨なものだったのだろうという気がする。そういう意味ではリアルな映画なのかもしれない。途中で宮台真司らしき人が登場していて、あれ?と思っていたらエンドロールを見ると本物だった。