スウィーニー・トッド

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナムほか出演、ティム・バートン監督、アメリカ、イギリス、2007

よくできたミュージカルというのと、血がドバドバという評を見たので、どんなものかなと思って行ってきた。確かに聞いたとおりだった。劇場に着くのが遅れて、ジョニー・デップが無実の罪で刑務所に入れられて脱獄、という最初の部分を見られなかったのだが、それは知っていたので問題なし。
ジョニー・デップが剃刀で客をバシバシ殺していくところは様式化されているのでそんなに怖くない。血が苦手な人にはちょっと無理かも知れないが。逆に、もっと残酷にいろいろ殺し方の工夫があるのかと思っていたので、その点は肩透かし。まあスプラッターじゃないのでこんなものでしょう。
音楽と美術はけっこうよかった。19世紀末のロンドンの汚い下町の雰囲気、ダサおしゃれな感じの歌いやすそうな曲、いずれもよし。ミュージカルとして見るとよくできていると思う。結末もサクッと終わらせていてよし。傑作というほどではないが、そこそこ楽しく見られた。