クワイエットルームへようこそ

クワイエットルームへようこそ」、内田有紀宮藤官九郎主演、松尾スズキ監督、「クワイエットルームへようこそ」フィルムパートナーズ、2007

松尾スズキの新作なのでとりあえず行ってきた。小説のほうは未読。内田有紀は雑誌のライターをしていたが、眠剤と酒の飲みすぎで救急車で病院にかつぎこまれ、自殺未遂とみなされて強制入院になってしまう。目がさめるとそこは精神科の閉鎖病棟の拘束室のなか、という話。精神科には入院したことがないからよくわからないけど、こんなに楽しそうだったらいいな。もちろんオチはあまり楽しくないわけだが、退院できた内田有紀がタクシーに乗って青空の下を走っていく場面は気持ちいい。それなりに居心地のいい病室よりもやっぱり外のほうがいいのだ。
内田有紀はかなりはじけている。上手くなった。他の役者は、宮藤官九郎、りょう、大竹しのぶはじめ、みなうまい。脚本がよく練られていて、スキがない。2時間、退屈しない映画。