夫の気持ち

「夫の気持ち」Te Quiero アレクス・モントーヤ、ラウル・ナバッロ監督、スペイン、2002

ひとつまみほどの短編映画。髪を短くしてめがねをかけた奥さんが出てくるが、夫(こっちはほとんどナレーションだけ)は、うんざりしていて、買い物に付き合わされるのも面倒、デブだ、まるでこの女の母親みたいに、と文句のいいほうだい。もう明日は別れるとぶつぶつつぶやいているが、最後のところで奥さんが「好きよ」(これが原題)といったところで、「ぼくの気持ちは揺らいでいる」で終わり。なんてことはない話だが、短いところがよし。映画館でも次回作の予告を流している合間に、ちょっとした短編をかければいいのにと思う。気の利いた短編なら、客の気分もよくなるし、監督はそれで自分をアピールできると思うのだが。