逆噴射家族

逆噴射家族」、小林克也倍賞美津子植木等主演、石井聰亙監督、ATG、1984

小林よしのりが原案で、脚本も書いてる。すっかり「言論人」になってしまったけど、こういう時代もあったのね。小林克也が念願の家を建てるのだが、植木等のじいちゃんが転がり込んできたのをきっかけにだんだん雲行きがおかしくなり、家族でバトルロイヤルになって、結局家はぺしゃんこ、一家は高架下で青空生活をはじめるのでした、という話。工藤夕貴が子役なのがなつかしい。最初のうちはテンポがいいけど、後半、小林克也が本格的に狂ってバトルロイヤルになるあたりから、ちょっと展開がダレているような気がする。最後の高架下の「新居」は、あたり一面なにもない造成地のようなところにぽつねんと食卓があって、ちょっとすがすがしい。父さんのキチガイは治ったのだろうか。