帰らざる日々

「帰らざる日々」、永島敏行、江藤潤主演、藤田敏八監督、日活、1978

永島敏行と江藤潤の屈折した青春もの。同名のアリスの歌が流れている。永島敏行はキャバレーのボーイで、店の根岸季衣とデキていて、父親が事故で亡くなったということで帰郷。で、永島とその親友の江藤の高校時代のいろんな話が展開するのだが、永島敏行はなぜか異様にモテている。竹田かほり(なつかしい)、浅野真弓がなんで?というくらい簡単に永島敏行にくっついてくる。こんなに女にモテていて、なおかつ屈折している青春というのがそもそも理解できない。原作者や監督はそういうのがあたりまえと思っているのかなあ。もっとも江藤潤はそんなにモテてないようだが、それでも江藤潤のいとこの浅野真弓が押し倒された後で「お茶いれてあげる」とかいっているのも理解できない。この不思議さの前では、青春の屈折とかいっても、ぜんぜん説得力なし。