神田川

神田川」、草刈正雄関根恵子主演、出目昌伸監督、東宝、1974

神田川」が歌だけじゃなくて、作詞家が書いた小説バージョンがある、というのはこの映画を見て初めて知った。もちろん小説のほうは読んでいないが、この映画は見ているこっちが恥ずかしくなるようなストーリー。草刈正雄は人気絶頂のころか。酔っ払って関根恵子のアパートに押しかけていっていきなり押し倒してる。おいおい、と思っていたら、いったん草刈正雄を追い返した関根恵子が今度は自分から傘をもって草刈正雄を追いかけていく。かっこいい男は何をやっても許されるのである。それから草刈正雄の兄は、検事のバッジをつけエリート風を吹かす嫌な奴だが、関根恵子の妊娠を知ると、医者のところにひっぱっていって本人の同意もないのに、医者に頼んで勝手に堕胎手術をさせたりしている。それから草刈正雄に岡惚れしている女子学生と関根恵子に岡惚れしている男子学生が雪山で心中とか、他にも超絶展開がてんこもりで、ラストもわけがわからない。昔の青春映画に「あなたの知らない世界」が展開していたことがわかって、いろいろ勉強になった・・・。