兵隊やくざ 殴り込み

兵隊やくざ 殴り込み」、勝新太郎田村高廣主演、田中徳三監督、大映、1967

兵隊やくざシリーズ7作目。ところが、話は前回の終わりからはじまるのではなく、いったん設定が切れてしまっている。大宮と有田の部隊はソ満国境にいるのではなくて大陸のどこかということになっており、ソ連軍が攻めてきた設定もない。しかし、それ以外はいままでとだいたい近い筋立て。
悪役の小松方正、南道郎、善人役の細川俊之岩崎加根子ほかの対比、有田と大宮へのわるだくみ、善人役の死、大宮の大殊勲、最後は悪人どもをボコボコに殴って終わり、というパターンはいつもどおり。しかし、ここ数作がワンパターンでいまいちおもしろくないと思っていたわりに、この作品はけっこう楽しめた。田中徳三の演出のうまさか?最後はいきなり戦争が終わってしまって驚く(この点では前作から時間の流れが連続していることになる)。で、このシリーズ、あと2作あるのだが、いったいどうなってしまうのか??