ニーナ・アナニアシヴィリと世界のスターたち

「ニーナ・アナニアシヴィリと世界のスターたち」、ニーナ・アナニアシヴィリ、ファルフ・ルジマートフ、イルマ・ニオラーゼ、ワジム・ピサレフほか、1991

Bunkamuraオーチャードホールでのバレエ・ガラ。この時ニーナは28歳ということになる。デビュー10周年。絶頂期だから容姿も踊りも完璧。ほんとうに妖精のよう。ニーナが踊っているのは、「舞踏への勧誘」、「眠れる森の美女」、「ムード」、「ドン・キホーテ」ほか。ニーナ以外のダンサーも、もう何か人間離れしているというか、降霊しているような感じ。人間の肉体にはこういうことができるのかとしみじみ思わされるような舞台。ニーナはまだ現役だけど(今年の「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」東京公演は見られなかった…)、ダンサーの命は短いからよけいに感慨を覚える。アンコールの「瀕死の白鳥」の手の動きなんか、ただただ瞠目。