ジュリエットゲーム

「ジュリエットゲーム」、村上弘明国生さゆり主演、鴻上尚史監督、フジテレビ、1989

鴻上尚史の初監督作。脚本も同じ。第三舞台がいちばん元気がよかったころの作品で、第三舞台の主な俳優もみな出演している。村上弘明は小学校の教員で、家庭は離婚寸前、学校ではクラス演劇の上演で教頭と子どもの板ばさみになっているさえない状態。それが電車のホームで見かけた国生さゆりに一目ぼれして、ひたすら追っかけていく。それにクラス演劇の「ロメオとジュリエット」なんかがからみ、「純愛って…なに」というネタがいろんな形でいじられている。
はっきりいって映画としておもしろいかというとどうだか…。しかし第三舞台の芝居を見ている自分としてはいろんな意味でとてもなつかしい。国生さゆり村上弘明の追いかけっこのスピード感は、ちょうど舞台そのまま。第三舞台特別公演映画版か。キャストは当時としてはけっこう豪華。そのわりには村上、国生と、あと大高洋夫とか高橋ひろみ以外は、橋爪功とかあまり生きてないような気がするが…。村上弘明がスカイライダーの変身ポーズをとっているところがなつかしい。