明日のエトワールたち

「明日のエトワールたち」、ドキュメンタリー、ジェローム・ラベルザ監督、フランス、2002

またまたパリ・オペラ座のドキュメンタリー。こちらはナンテールにあるオペラ座の付属バレエ学校のほうに焦点があてられている。バレエ学校の生徒は11歳から16歳まで。卒業時にはオペラ座の入団試験を受けるが、取材の年は女子3人、男子2人の5人しか合格してない。合格した生徒は悲鳴をあげて喜んでいるが、不合格だったほうは見るも哀れ。校長は「オペラ座でビリになるより、ほかのバレエ団でトップをとるほうがいい」といっているが、受験するほうはそうかんたんには考えられないのだろう。
半分以上の時間は、オペラ座の内部の昇格をめぐるエピソードにあてられていて、特にプルミエ・ダンスーズからエトワールに昇格する厳しさがとりあげられている。個人的には、バレエ学校のカリキュラムや、生徒の学校生活のほうをより取り上げて欲しかったのだが、バレエ好きの人には、一流ダンサーの舞台がたくさん見られるこういう演出のほうがいいのかな。