青蛇風呂

「青蛇風呂」、島田竜三、毛利郁子主演、弘津三男監督、大映、1959

毛利郁子ヘビ映画の三本目。大きな料理屋同士の祝言の宴の席に、捕り方が踏み入ってきて盗みの罪で花婿を連れて行ってしまう。当然婚約は破談。動揺する主人夫婦のところに番頭が、「盗まれたという香炉が家から出てきました」と持ってくる。毛利郁子は主人の妻で、けんめいに夫をはげましているので、いい役なのかと思ったらとんでもない、「秘密を知った番頭は殺してしまえ」といい出し、番頭を毒殺して井戸に放り込む。ところが、井戸からいつのまにか番頭の死骸が消えていたり、番頭から手紙が来たり、番頭の亡霊が出没。じつは番頭毒殺は狂言で、毛利郁子がお家乗っ取りのために番頭と組んだ芝居だったのだ。もちろん最初の盗みの罪も毛利郁子のわるだくみ。最後にからくりがバレ、毛利郁子は召し取りに来た与力に、奥の部屋のヘビ蔵からヘビをつかみ取りしてぽんぽん放り投げたあげく、舌を噛み切って自害するのであった…。
ヘビは武器じゃないので、放り投げるのはやめましょう。それから青蛇風呂というから、ヘビがうじゃうじゃしているのかと思ったら、単に毛利郁子が風呂にはいってるところに数匹ヘビがにょろにょろしてるだけで肩透かし。もっとヘビを出せ。