兵隊やくざ 俺にまかせろ

兵隊やくざ 俺にまかせろ」、勝新太郎田村高廣主演、田中徳三監督、大映、1967

兵隊やくざシリーズも第六作。大宮も有田も今度は歴戦の部隊の木崎独立守備隊に配属されている。しかしもう第三作あたりでソ連が攻めてきたはずなのだが、いったい彼らの戦争はいつまで続いているのだろうか。今度の話は、作戦のためには部下の命を犠牲にして省みない田沼参謀(渡辺文雄)と全滅必至の任務で送り込まれて裏切られる岩兼曹長内田良平)に焦点があたっているので、なんとなく話に明るさがない。ほとんど全滅しかかっていた増援隊のところに大宮と有田が来るとたちまち敵兵(中国人のゲリラ)が逃げていくのはご愛嬌。最後は逃げようとする参謀を大宮が思い切りぶちのめして、トラックでどこへともなく去っていく。今度はどこへいくのやら。