大当り狸御殿

「大当り狸御殿」、雪村いづみ美空ひばり主演、佐伯幸三監督、東宝、1958

東宝(正確には宝塚映画)製作の狸御殿もの。カラー。雪村いづみはお城のお姫様だが、見合いを嫌って逃げ出す。しかし御殿の外にはお姫様にそっくりな町娘(雪村いづみ、二役)がいて、なんだかんだで二人は入れ替わってしまい、そこに見合い相手の隣国の若殿(美空ひばり)がやってきて…、という話。美空ひばりは思っていたより出番が少ない。お姫様=町娘の雪村いづみの映画という感じ。大映の狸御殿ものをあまり見ていないので、そちらとの比較があまりできないのはざんねんだが、雪村、美空の二枚看板が揃っているだけに、歌はそれなり。バックダンスは、ちょっと揃っていないところもあるが、カラーのセットでいろんな曲が聴け、洋楽もかかって、それなりにたのしめる。
美空ひばりがお姫様にフラレるのにはちょっとびっくりしたが、まあそこはそれなりに収拾をつけてお話はおしまい。最後は雪村と美空がデュエット。