兵隊やくざ脱獄

兵隊やくざ脱獄」、勝新太郎田村高廣主演、森一生監督、大映、1966

兵隊やくざシリーズ第四作。大宮と有田は逃亡で逮捕され、陸軍刑務所へ。そこで脱走を企てるが、失敗。軍法会議で死刑かと思いきや、法務官が有田の大学の同級生で、死刑は免れ、最前線部隊に送られる。死刑を免除されるのはともかく、脱走を企てた受刑者を刑務所から出所させていいのか?配属された部隊はソ満国境の最前線部隊。そこでも上官がヒスイを奪おうと兵隊を射殺したり、勝手なことをやっている。最後はソ連軍が攻めてきて…という話。
おもしろさからいえば、これまでの作品からは一段落ちるかなと思う。しかし陸軍刑務所の様子は興味深いし、ソ連軍侵攻後、民間人をおいて逃げようとする将校を軽機で脅すくだりはおもしろい。この後、シリーズは3作か4作あるはずなのだが、どうするんだろう?