半畳壱畳弐合半

「半畳壱畳弐合半」『子連れ狼』第19回、1973、日本テレビ

スカパーの時代劇専門チャンネルで「子連れ狼」の再放送を3月からやりだしました。この前見てから三年くらいしかたってないので、とりあえず全部録画、おもしろいものだけピックアップして見ています。
子連れ狼は、こういう便利なウェブサイトもあるので、全話の簡単な概要がわかり、どの話を見ればいいかが見当つくようになっているのでした。
http://www9.big.or.jp/~rokugen/ingen/index2.html

自分の首をかぶった筵から出して、五十文で試し切りさせようという大道芸で食いつなぐ浪人刺野左近(長門勇)。「起きて半畳、寝て一畳、天下を取っても弐合半の飯」と、拝一刀に刺客道を捨てることを勧める。だが刺野左近ももとは妻(吉行和子)と敵討ちの旅に出た身。中途で敵討ちを捨て、乞食道に入ったのだった。

妻は敵討ちを捨て、乞食道を歩む夫に憤り、身篭った自分の命を絶って敵討ちをうながす。結局敵を斬るのは一刀。ひとり残った左近はなおも一刀に刺客道を捨てよと勝負を挑む。相討ちになるはずの勝負、しかし左近はあえて抜かずに一刀の剣に身を与え、自分の命をもって一刀に刺客道を捨てることを説くのだった。


いや、長門勇がいいですわ。風貌といい、岡山弁丸出しの台詞といい。左近役は原作のコミックにぴたりとはまっているそうですが、読んでいないわたしにもじんと来るものがありますね。子連れ狼はハズレの少ない話ですが、この話は何度見てもいいです。