新・兵隊やくざ

「新・兵隊やくざ」、勝新太郎田村高廣主演、田中徳三監督、大映、1966

兵隊やくざシリーズ三作目。前作でまたまた脱走した二人は、結局別の部隊に流れ込み、憲兵に追われてまた脱走。今度は女郎屋の経営をはじめる。ところがそこにひとくせある憲兵伍長の成田三樹夫が現れて…、という話。憲兵隊の拷問はちょっと気合が入っていて、これまで殴られてもたいてい平気そうな大宮も今度はかなり参っている様子。成田三樹夫憲兵隊長の神田隆が渋い。脚本と監督は前作に引き続き舟橋和郎田中徳三で、とてもテンポはいい。女郎たちがまたいい味を出している。これも考えてみると「従軍慰安婦」ということになるのかなあ。でもこういう生き生きしている女の描き方は感じがいい。