「電車男」は誰なのか

鈴木淳史『「電車男」は誰なのか』、中央公論新社、2005

これも今頃読むのはどうかという本だが、スカパーで電車男の映画をやっていて思わずみてしまった流れで読んでしまった。電車スレからいろんなことが引用されていて、読んでいるととてもなつかしい気分になる。一方著者の見解はまあ「ネタはネタとして楽しみましょう」というもので、それ自体はどうということはない。電車スレは結局連句だという説明にも納得。しかし、あまり2ちゃんねるの話を日本文化論とかに敷衍しようとするのはどうかと思う。

また、コミュニケーションの複雑性の拡大と縮減はともに必要だということを考えれば、「無色透明なネタ」なんてほんとにあるのかという疑問は感じる。まあこの本自体はネタとしてとてもたのしめたのでそんなに文句はない。

ついでに、関係ないが、ちゆ12歳が、「ちゆ18歳」という名前でひさびさに復活していた。しかもネタが、あの1ch.tv・・・。何もかも、みな懐かしい・・・。