シュミじゃないんだ

三浦しをん『シュミじゃないんだ』、新書館、2006

帯の「この語りつくせぬ愛を見よ!」という一言で内容は全部いいつくされてる気がする。ひさしぶりに見たいいコピー。三浦しをんのBLマンガ時評なのだが、BLに趣味のない人でも読んでいてとてもたのしめる。思うにやはり著者のBLへの愛が行間からにじみ出してるからなんだろうなあ。人からすすめられた本だったので、まず図書館で借りようとしたのだが全市で三冊の所蔵に対して、予約が30件以上。BL読者(たぶん)の数はあなどれない。自分は早く読みたかったので、さっさと買ってしまいました。書店に問い合わせたときも、書名をいったとたんに「ありますよ」と即答された。やっぱり濃い本にはきちんと愛が寄せられているんだなあと実感。巻末に著者お手製のBL小説がついていて、これがちょっとご愛嬌。自分としては、BLマンガだけじゃなくて、BL小説のレビューも書いて欲しいな。