アドレナリンドライブ

「アドレナリンドライブ」、安藤政信、石田ひかり主演、矢口史靖監督、アドレナリンドライブ製作委員会、1999

これはおもしろかった。安藤政信と石田ひかりがひょんなことからヤクザの裏金を手にしてしまい、ヤクザに追われて逃げ出すのだが、話はそううまくいくわけがなく･･･という話。安藤政信のヘタレぶりはいいし、石田ひかりは金を手にしていきなり人格が変わったり、どんどんきれいになっていったり、とにかくとてもいい。ヤクザの親玉松重豊、手下のチンピラジョビジョバ、親玉に三百万円で釣られて置いてきぼりにされる婦長角替和枝もみんないい味出している。
しかしおもしろい理由は基本的にテンポのよさというか、映画のスピード感で、これは脚本と監督を両方やっている矢口史靖の力だろう。エピソードの組み方、車の使い方、細かいところに行き届いた配慮がされていることを感じる。