かもめ食堂

かもめ食堂」、小林聡美片桐はいりもたいまさこ主演、荻上直子監督、かもめ商会、2006

夏くらいに公開されていた時には見逃してしまい、たまたま再上映していたので見ることができた。小林聡美もたいまさこ、とくれば「やっぱり猫が好き」だが、荻上直子はその脚本も書いていたらしい。雰囲気的に納得。
話は起伏なく、ヘルシンキで食堂をはじめるサチエ(小林)の日常をめぐって淡々と進む。片桐はいりもたいまさこが小林と自然にからんでいるのはあたりまえとして、フィンランド人の役者もまったく違和感なくその辺の人みたいに話に溶け込んでいる。このあたりは演出がいいのか、役者がいいのか、フィンランドの雰囲気か、映画をとても感じよくさせている。
食堂で出てくる料理もとてもおいしそうだ。ごはんはえらく大盛りのような気がするが、フィン人はあれくらい普通に食べてるのかな。途中で、トナカイ、ニシンとフィンランドっぽい食材(忘れた)のおにぎりが出てくるが、あれもおいしそうだった(特にニシンはおにぎりに合うと思うけど)。あれをメニューに出さないのはもったいない。小林聡美はべらぺらフィン語をしゃべっているが、片桐ともたいは日本語しか話してない。フィン人は気にしないのかね。まあその辺を含めて、ひっかかりなく話が流れていくところがこの映画の雰囲気か。