教養のためのブックガイド

小林康夫、山本泰編『教養のためのブックガイド』、東京大学出版会、2005

東大教養学部のスタッフが作成した「教養」を身につけるためのブックガイド。当然「教養とは何か」という問題が出てくるが、それについては、第二部で座談会形式で議論されている。人によってさまざまな教養についての考え方があるが、そこは東大教養学部の強みで、幅広い分野の専門家を集めてそこから教養のイメージを立体的に立ち上げることができている。特に、文系の人間にとっては理系としての教養とは何かということがよくわかっていないので、理系分野の教養書の紹介は非常にありがたい。それと山内昌之の該博な知識には相変わらず感心。