外国語の水曜日

黒田龍之助『外国語の水曜日 学習法としての言語学入門』、現代書館、2000

タイトルどおり、言語学を題材にして外国語学習について論じている本。といっても、半分くらいは著者の身辺での外国語にまつわるエッセイみたいなもので楽しく読める。いまさらながらではあるが、外国語の習得は人によって早い遅いの差はあるが、やはり勤勉さと継続だということを再認識させられる。しかし自分の英語学習での進歩の遅さは絶望的だ。まあ遅くてもやっていればいつかはなんとかなるものと思って、黙ってやるしかしかたないのだが。あと、独習者は別として、外国語学習に教師の存在は重要だ。どんな教師につくかによって、外国語学習の動機付けが違ってくるし、そうなると進み方も違う。東工大の学生は著者のような教師がいてラッキーだと思う。