地球防衛軍

地球防衛軍佐原健二平田昭彦志村喬主演、本多猪四郎監督、東宝、1957

懐かしい東宝地球防衛軍本多猪四郎円谷英二のコンビで特撮部分はなかなか見せる。CGが登場するはるか昔の特撮らしい特撮をかっこよく見せている。新兵器のデザインは小松崎茂で、いかにもSFしてる。伊福部昭の音楽はかっこいい。スタッフが揃うと、昔の技術でもそれなりに夢のある映画になるね。映画の中で核兵器原水爆といってるけど)を使用するなと繰り返し言っているところは時代を感じさせる。それに原水爆は使うなと連呼しているわりには、やたら好戦的。しかし、肝心のミステリアンは宇宙に逃げていっちゃって、宇宙ステーションも残っているんだから、いくら人工衛星で見張っていてもありゃまた攻めてくるよ(わざわざ火星から女をさらいにくるというのはどうもなあ。交配はできるのかな?)。それに地球防衛軍のアルファ号とベーター号だけど、ろくに翼もついてないロケットがあんなにゆっくり水平飛行していたら、間違いなく落ちるよ。それにミステリアンのロボットはあっさり爆薬で吹き飛ばされてるんだけど、ちょっと弱すぎない?あと、秘密戦隊ゴレンジャーの衣装のアイディアは絶対ここから来てるような気がする。