続・忍びの者

「続・忍びの者」、市川雷蔵主演、山本薩夫監督、大映、1963

忍びの者シリーズの二作目。雷蔵がまたまた石川五右衛門に扮して、織田信長を暗殺したりといろいろ大活躍というおはなし。しかし、話が、信長暗殺やその後の雑賀攻めのような歴史的事件に振り回されてしまっていて、市川雷蔵当人の描き方がちょっといい加減になっている分、おもしろさに欠ける。

それでも信長役の若山富三郎(城健三郎)の怪演は相変わらずで、本能寺で五右衛門に腕も足も切り落とされるヒサンな最後。それにしても山村聡明智光秀で、東野英治郎羽柴秀吉、永井智雄が徳川家康という配役はどうなのか。確かにみな上手いが、年齢関係はどうなっちゃってるの?で、話の最後は秀吉暗殺に失敗した五右衛門が刑場に処刑に引きずり出されて終わり。この後三作目に続くはずなんだけど・・・。