マンガでわかるキャバクラ嬢の心得

木村進太郎『マンガでわかるキャバクラ嬢の心得』総合法令出版、2017


これはマンガでわかる、となっているがマンガではなく、イラストつき、くらいな本。中身はほとんど字ばかり。それでも絵があったほうがとっつきやすいというような人がいるのだろう。この本の読者は、キャバクラ嬢か客。

キャバクラ嬢(この本ではキャスト)の営業マニュアルみたいな本。いろいろなことが書いてあるが、会話の時間割(起承転結みたいなもの)、客のタイプ、タイプ別の営業法、同伴、アフターのティップス、顧客管理などなどが主な内容。

別に驚くようなことはなく、読めば納得するようなこと。しかし、こういうことを知らない客はコロコロイカれてしまうことだろう。領収書を落とせる立場の人はともかくとして、そうでない人は、どうやってこういう店に行くのか知らないが、実際にこの本にも、自腹で通ってくる客で、通ってくる回数が多い(週に2回以上)場合は、客のカネがすぐに尽きるので、それを前提にするように書かれている。

この商売を長く続けるのは大変。鋼のような神経の人でないとできないだろう。または早く結婚して、店を持つか。それでも神経が太くないと無理だろうが。

この本、マンガはいらないが、表にして見せたほうがよほど読みやすいと思う。手間を省くのはもったいない。