ドキュメント72時間 街角の法律相談所

ドキュメント72時間」、「街角の法律相談所」


この回は、新宿にある弁護士会の法律相談センター。ここの客は、あまりお金がない人が相談で来るわけだから、あまりテレビには映りたくない。ほとんどは取材拒否。お金があれば、最初から弁護士に頼むはず。

父親が無免許運転の車にひかれた人、マスクと帽子の変なおばちゃん=これは経営しているアパートから店子を追い出す相談、兄弟のおじいさん2人=給与未払い、1日いて、3件しか取材をとれていない。

これでは話にならないので、同じ弁護士会の蒲田にある法律相談センターに移動。おじいさん=債務整理、とにかく顔を出せる人がおらず、みんな顔にぼかしが入る。この番組としてはあまりうまくいっていない。

中年女性=子供の親権取り戻し(どう考えても無理そう)、主婦=騒音トラブル(自分でデータを集めているので、かなりまじめ)、中年女性=貸金取り立てなどなど、ここもタダで相談を受けるというわけではなく、一応時間がかかる客からは料金をとっている。

少額の係争でわざわざここに来るのは、客が怒っていることが多いから。感情をあまり表に出してもしかたがないと思うが、そういうものだろう。ここに来るのは、安く最初の相談に乗ってもらって、相場を知るためにはいいと思うが、長引くような問題はここでは無理で、弁護士を雇わなければダメ。

見ていると、事前に電話してから来ているのではない客が多い。それだけ切羽詰まっているのだろうが、ちょっと電話するだけなのに。相手に支払能力がないとか、法律的にはどうにもならないことを持ち込んでくる客が多く、弁護士もストレスがたまりそう。

この相談センター自体は、宣伝になるから取材は受けるだろうが、肝心の客が顔を出したくないし、テレビで話したくもない。これはしかたがない。