ねほりんぱほりん ホストに貢ぐ女 後編

ねほりんぱほりん」、「ホストに貢ぐ女 後編」


ホストに貢ぐ女の後編。登場は、ミク(10代風俗)、ミズキ(20代風俗)、カヨ(30代主婦)の3人。

ミズキのタイムスケジュールがすごい。ソープに一日12時間近く、デリヘルに4時間以上いて働く。寝る時間がないが、待機時間に寝ているのか。ホストクラブと移動時間以外、すべて労働。これは体壊す。過労とストレスで倒れそうと言っている。担当の売上げを自分で稼がなければならないと思うからやっている。

カヨは主婦の立場を捨てることは考えていないが、ミクはヘルスとデリヘルで働くだけ。こっちは若い内に稼いで、エースになりたいと思っている。

一方、ホストは客が風俗で働いたカネを貢がれていることに罪悪感などはない。謝罪ではなく、感謝。それだけ自分に貢いでくれるから、それだけ楽しませるという考え。

ホストクラブの原理は、恋愛とか独占欲ではなく、プロ意識。当然、自分が貢いでいるカネが、ホストの恋人に行ったり、他の客とのホテル代になっていることはわかっている。それより、自分が人を支えていることへのプライド。ミズキは、今の担当と同棲している。3桁使い始めてから「好きだよ」と言われるようになり、関係を終わらせるのが怖いので突っ走っている。一番でいるか、落ちるか、どちらかしかない。

カヨは、帰り道は一人でむなしさしか感じないと言っている。しかしカヨは貯金を取り崩しているので、長くは続けられない。もっと若い時に通っていれば、と言っている。ミズキは、担当にちゃんと貢げなかった時にむなしさを感じるという。エースであり続けることが自分の存在意義。

ホストクラブの起源は、1960年代にあったダンスホール。ダンスの講師を指名制でできるところから始まった。70年代には現在のホストクラブの原型(ダンス抜きで話だけ)はできていた。

ミクは、担当は完全にギブアンドテイクが成立している正しい関係。だから安心できるのだと言っている。ミズキは、お嬢様で学校エリート。親の無償の愛情を感じたことはないという。普通の恋愛は逆に不安だという。

ミクは担当が学生で、卒業したらホストは終わり。卒業したらヒモにしてほしいといわれている。なので、担当の卒業後は、ヒモにして飼いならすことが目的だという。カヨは子供が一番なので、そこに戻る。ミズキは、今の同棲エースの地位がダレてきたので、別の店で愚痴を言える担当を見つけたという。

承認欲求をカネで解決しようとする人たちの特殊な世界。これはおもしろい。