ダイアモンド博士のヒトの秘密 #12

「ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”」第12回、「”格差”をのりこえて」


この回が最終回。部族社会、農耕以前の社会は平等社会。先進国で貧富の差が大きい社会は、アメリカ、ポルトガル、イギリス。アメリカは格差が大きいだけでなく、流動性も低い。

アメリカは乳児死亡率が高く、肥満率も高い。社会的格差は暴動を生みやすい。

国ごとの格差も大きく、平均国民所得で高い国と低い国は200倍以上違う。内陸国、水へのアクセス、天然資源の産出、熱帯にある、植民地化されていた経験などが所得を下げる。

グローバル化された社会での格差は、テロ、移民や難民、感染症の拡大につながる。ダイアモンドは格差是正を主張しているので、援助の拡大、投票、生活スタイルの変更を説いている。

類人猿が持っていた平等の感覚がヒトにはないというのだが、それは農業発明以後に変わったので、どうにもならないのではないか。ダイアモンドは、青少年に楽観性を植え付けたい人。モラルは好き勝手に作れるものではない。この番組はおもしろかったが。