花子とアン 第26週

花子とアン」第26週、「曲り角の先に」


この週が最終週。「赤毛のアン」が出版されたところで終わり。

まず、吉平の葬式。安東家の吉平以外のメンバーが全部揃った。それから花子と蓮子様の和解。どうするのかと思っていたが、花子が戦争協力のことを詫び、蓮子様が、「自分も武運長久と言ったから責任がある。息子を殺されるくらいなら逃げればよかった」と号泣するというもの。それから、花子が蓮子様をAKに連れていき、蓮子様がラジオで平和を訴える演説をする。

後半は、「赤毛のアン」出版の顛末。以前に出版を断られた小鳩書房が、「何か出版できる原稿はないか」と聞いてきて、「赤毛のアン」の原稿を渡すと、「すばらしい」ということになり、トントン拍子で出版されてベストセラーになる。最後の部分は、出版記念パーティーでの花子の演説。

よく出来たドラマだった。中園ミホの筆力と、恋愛好きがここまで話をもたせた理由。しかし、単純におもしろかったというわけにはいかない。花子と蓮子様の戦争関連部分の書き換えは、あまりにやりすぎ。フィクションとは言え、実在の人物の黒歴史部分を真っ白にするというのはどうなのか。中園ミホは、戦争大嫌いだろうし、朝ドラは歴史ノンフィクションじゃないが、いまどきはこんなものしかできないのだろう。