キャプテンウルトラ 2話

キャプテンウルトラ」2話、「怪星ロケットギンダーあらわる」


この回、冒頭でいきなり無重力空間で、キャプテンウルトラが遊泳してる。おそらく、トランポリンか何かで飛んでいるところをスローモーションで流しているだろう。しかし、シュピーゲル号も、宇宙ステーションも、ぜんぜん無重力になってないというのはご愛嬌。

シュピーゲル号、飛んでいるのに、座っているのはキャプテンウルトラだけで、後の人は立ちっぱなし。キャプテンもベルトくらいすればいいのに。しかも、このドラマ、シュピーゲル号が三機に分離されていて、キャプテン、ジョー、ハックが操縦しているのだが、移乗のシーンとか、あまりていねいに描かれていない。ウルトラセブンはこういうところがよかった。

敵のキノコみたいな宇宙船が止まっているので、宇宙遊泳で乗り移ろうというむちゃぶり。この場面はさすがに無重力。この場面、どうやって撮影しているのか、不明。しかも、キノコ宇宙船の中はなぜか重力がある。

移乗した宇宙船は、ケンジが移ったとたんにいきなりロケットをふかして飛んでいき、謎の衛星に着陸。そこにバンデル星人のみなさんが現れた。しかし、このキノコ型宇宙船、普通に着陸なんかできない形ですが。

キャプテンが洞窟を探しにいくと、そこで待っているのはバンデルさん。こういう場面、むちゃくちゃ安っぽい。東映ダメだなあ。キノコ宇宙船のギンダーは、ここの基地から操縦されている。

変な植物がキャプテンにからみついたが、ナイフで刺されて死んじゃった。これ、植物じゃないような。バンデルの親玉(茶色)が、「この衛星は不要になったので爆破する。おまえたちは逃げられないのだ」とおっしゃって、キャプテンもケンジも捕まった。爆破する前に光線銃でキャプテンを殺そうとしたら、キャプテン、いきなり正気にもどって、バンデルを一撃。爆弾は、ケンジくんの体に仕掛けられていた。バンデルの親玉とにらみ合いになるが、もちろんキャプテンの勝ち。

時限爆弾の時計がデジタルじゃなくて安っぽい。キャプテンとケンジはすぐに逃げて助かった。あー、よかったよかった。

一方、宇宙ステーションの方も、バンデルの攻撃にあっていた。ステーションは、バンデルのガスでやられていて、占領されちゃってる。しかし、ガスでみんな眠っているのに、マスクもつけてないキャプテンが自由に動き回ってるのはおかしいわ。博士とアカネ隊員が人質にされてるので、キャプテンは武器を捨てちゃった。

バンデルの親玉(2号)が、自爆覚悟で、ステーションを地球に落下させようとする。自分は死んでも子孫が地球を征服するからいいんだって。けっきょく、ケンジくんが活躍して、光線銃を取り戻したキャプテンの勝ち。バンデルの親玉は、3発くらい撃たれているのに、まだ生きてる。やっと死んだと思ったら、ステーションは、地球にほとんど近づいていて、どう見ても当たるのに、レバーひとつで、いきなり停止した。便利すぎる。

SF用語は出て来るが、展開は強引。考証も何もない。東映特撮なんてやっぱりこんなもの。