キャプテンウルトラ 1話

キャプテンウルトラ」1話、「怪星獣バンデラーあらわる


めちゃくちゃひさしぶりに見た。しかし今みると、微妙すぎる。

登場人物の制服、ベレー帽はいいけど、軍用のベレー帽で、帽子の上に、小さい突起が出ているのはないよね。そこらの帽子屋で適当に調達したのだろう。

そしてすべてが安い。セットも、セリフもあまりにチープ。ウルトラマンが今でも見られているのは、これを見ると納得。こっちは、ちょっとひどい。アカネ隊員もあまりかわいくないし。

キケロのジョー=小林稔侍は、あまりにも若く、今と違いすぎ。若いときはみんな顔つきが違うものだけど。中田浩二は、この時でも悪役っぽい。

宇宙船の乗員がみんなヘルメットを被っているのに、キャプテンウルトラご本人は何もなし。メインキャストが顔が隠れるヘルメットを被りっぱなしでは困るけど、辻褄があわない。重力もおかしいし。

そして、やはり笑えるのはバンデル星人。子供の時に見たときは怖く思えたが、今見るとかなり笑える人達。目が可愛いし。動きはノロマ。銃でやられるのは仕方がないけど、刀でやられるのはどうなのか?宇宙でしょ。死んだあとで、人が入ってない着ぐるみだけが地面に転がっている演出も笑える。

バンデル星人が攻めてきた時に、戦争を進言しているのはキャプテンウルトラ。戦争の是非をあまりまじめに検討している気配はない。

バンデル星人の親玉は、色違い(茶色)。バンデルは、アカネ隊員にいちいち自分たちの目的を説明している。昔の定番だが、これもまぬけ。生体実験も、あまりエグそうではない。エロエロな実験をされても困るけど。

捕まったアカネ隊員とケンジくんは、キャプテンウルトラ、ジョー、ハックが助けに行って、すぐに救出。なんとなく、バンデルの基地は、「キャプテンスカーレット」のミステロンの基地っぽい。そこに出現するのが、バンデラー。この怪獣のデザインもかなりひどい。ウルトラマンでこのデザインはないわ。やはり成田亨みたいな人はどこにでもいるわけではない。

怪獣はけっこう無意味に暴れているが、その体内にアカネとケンジが捕まっているので、手が出せない。どうするのかと思いきや、バズーカ砲みたいなもの(ハックの手が大砲)をバンバン撃っている。怪獣が倒れたところを中に潜り込んでいるのだが、縮尺が合わないし、倒れていたら、中の構造物は向きが違っていないといけないと思うが、それもおかしい。

アカネとケンジを助けた後で、あっさり爆薬をしかけて終わり。いろいろとひどい。ジョーが、死者のために葬儀のラッパを吹いているが、ここ、空気はなかったのでは?かっこいいのは、シュピーゲル号のデザインと、冨田勲の音楽だけ。ウルトラマンというより、工夫のない「赤影」という感じ。