帰ってきたウルトラマン 5話

帰ってきたウルトラマン」5話、「二大怪獣東京を襲撃」


帰ってきたウルトラマン、非常にひさしぶりに見た。この5話と6話から自分はこの作品を見始めたので、思い出の深い作品。

この話、上原正三脚本だが、今見ると、変なところだらけ。

ツインテールの卵を見つけて処理を適当にしたのは岸田隊員の責任だが、あとは郷が悪いところだらけ。グドンにMN爆弾を撃つのをためらったのは郷の責任。子供がいたからといっても、その後グドンが東京に出てきたのだから、言い訳にはならない。

本部に呼び出されて、岸田長官がMN爆弾の使用を命令したのに、反抗するのもおかしいでしょ。地下道に5人生き埋めになっているから助けるまでMN爆弾使うなと言ってるが、その間怪獣はおとなしくしてるのか?現実に、MN爆弾を使う前にツインテールが出てきて、東京で暴れているんですが。「5人の命も、1000万人の命も同じ命」と郷は言っているが、5人助けるために1000万人死んでもいいというような考え方がおかしい。

加藤隊長が部下が長官に反抗しているのを止めないのも変。MATは怪獣と戦うスーパー軍隊のはずが、組織の体をなしていない。ウルトラ警備隊は、ちゃんと隊長の命令を聞いていたのにね。

脚本の上原正三、大家扱いとはいえ、子供向け作品しか書かない人だから、結局子供向けの話しか書けず、大人が見ると、話のつじつまが合わない。岸田長官のセリフで、「最後はウルトラマンが来てくれるから」というのがあるが、これも、「小さな英雄」からのパクリ。イデは、自分で悩んでそれを言ったのだからいいが、ここではそれを上官に言われたことに、隊長や隊員が疑問を感じてないのがおかしい。