SS-GB #1

「SS-GB」1話


レン・デイトンの小説をBBCがドラマにしたもの。日本では全3話に編集して放送する作品の第一話。

ドイツがバトル・オブ・ブリテンに勝って、イギリスはドイツに占領され、独ソ戦は始まっていないので、独ソ不可侵条約が継続しているという設定で1941年秋が開始時点。

ロンドン警視庁の警視アーチャーは、殺人事件の捜査を始める。上司はロンドン警視庁総監のSS中将ケラーマン。捜査の相方は、ベテランの老刑事ハリー・ウッズ。アーチャーは、秘書のシルビアを愛人にしているが、これはレジスタンス。

そこにドイツ本国からSD所属のフート大佐が派遣されてくる。フート大佐はヒムラーにつながっていて、ケラーマンの命令など聞く気がない。フート大佐はアーチャーを直接指揮して、殺人事件の捜査に取り掛かる。

一応職務には忠実だが、心の中では愛国者のアーチャー、ロンドン警視庁の英国人幹部、レジスタンス、最初から険悪そうなケラーマンとフート大佐という人間関係のややこしさ、ナチス内部の権力闘争、ドイツに占領されている1941年のイギリスの陰鬱な雰囲気が映像になっているところが見もの。

主役のアーチャーを演じているサム・ライリー、顔は子供みたいなのに、声はしわがれていて、ギャップはいい。

話は1話なので、背景説明と始まりの部分だけでそんなに展開していないのだが、あと2話で決着するような話なのか?展開がゆっくりしすぎに燃える。時間は1時間40分ほど。これを最後まで見るかどうかは微妙。この長さの話をあと2つ見るのはつらいわ。2話を見てから考える。