ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ

「ノンフィクションW」、「ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ」


この前放送していた「ワガノワ 名門バレエ学校の秘密」の続編かと思ったら、そうではなくて再編集したものに、出演者二人の「その後」を付け加えた作品。大半は、前の作品と同じ映像なので、その部分は退屈。

前作で、8年生(最終学年)のトップだったヴェーラがクリスマス公演直前の失敗で舞台を降板させられたのだが、その後ヴェーラはあまりにもダメージが大きかったということで、ロシアには残らず、ドイツ、バイエルン州立バレエに入団。群舞から始めることになった。ドイツに行く最初のところでは、心配して母親がついてきているが、ずっといっしょにいるわけにはいかないので、あとは一人。

バイエルンはマリインスキーほどではないが、いいバレエ団だし、学校を出たての新人なのだから、群舞であっても大変。これを見ると、ヴェーラは、ワガノワでトップだったから、あまり群舞をやっていない。「群舞もちゃんと見られているし、とてもいい経験になる」と言っている。

1学年下で、いきなり卒業公演の主役をかっさらうエレオノーラだが、こちらは順風満帆で、1年して卒業公演になると、もちろん主役。しかも、マリインスキーとボリショイの両方からスカウトされる。そしてエレオノーラが選んだのは、ボリショイ。マリインスキーのスカウトはかなりがっかりしていて、エレオノーラに対する評価の高さがうかがえる。卒業公演は無事に踊りきる。演目はパキータ。この卒業公演での踊りが一番長く映っている。まあ主役だから。校長のツィスカリーゼ(この人もボリショイのトップだった)に、「卒業したらプリマになって欲しい」と言わせている。こっちも厳しいのは当然だが、この時点では栄光の人生。

二人とも妖精レベルの美人だが、そのレベルの人が戦っているのだから、結果は厳しくて当然。バレエたいへんだ。