味わい銭湯と近くの旨い店

小野員裕『味わい銭湯と近くの旨い店』インフォレスト、2010


銭湯+安い飲み屋という組み合わせの本。著者は1959年生まれというので、ぎりぎり銭湯世代の人。町田忍と著者の対談がついている。

東京限定。いまどき、新しい銭湯が普通に改装、開業でき、それで経営が成り立つのは東京圏だけ。お店だっていくらでもあるから、余裕でこんな本もできる。これが関西でも、中京圏でも、同じことができるかといえば、銭湯のほうがあっという間になくなっていくので無理。

台東区大田区、新宿区、足立区、世田谷区、中央区、豊島区とその他。都心でも、ちょっと離れた地区でも、どこでもありだ。さすがに多摩地区はないけど。出て来る銭湯は、写真入りで、どこもキレイ。これなら営業も成り立っている。

大阪や京都、神戸とその周辺で同じことができないのかなあ。新しい銭湯もぜんぜんないわけではないので、よほどまめに歩ければできないことはないと思うが、銭湯と飲み屋を重ねて回るのが無理か。東京うらやましい。