100分de名著 陳寿"三国志"

「100分de名著 陳寿"三国志"」第2回、「曹操 乱世のリーダーの条件」


このシリーズは本を読んだからいいやとおもっていたが、やっぱりテレビ番組も見ることにした。この回は曹操

渡邊先生いわく、「曹操は巨人です」。まあそのとおり。

この回も引き続いて、「名士」と英雄の関係が軸。曹操は、董卓追撃戦で失敗したが、それで名士の評価を掴んだ。その前の曹操の事績は、「猛政」。法治主義だ。

孫子」魏武注も曹操だから、とにかくできている。軍隊の建設(青州兵)、生産力増強(屯田の実施)、献帝の保護、これを全部やったのが図抜けた理由。えらいのは、青州兵の吸収。丸ごと黄巾を迎えるのはなかなかできない。屯田は、隋唐の均田制、日本の班田収授法のもと。徐州侵攻で失敗しても、献帝を迎えて立て直した。

袁紹との対決は、白馬で陽動で勝ち、そこで、荀彧の「十勝十敗」(番組では十個はあげてない)。烏巣の襲撃で袁紹を破ったが、結局は決断力と情報判断。

人材登用は、文学重視。科挙もこれを受け継いだもの。

曹操はとにかく才。能力で何でもできた。決断や情勢判断、制度設計、人材の使い方、これだけできてるから、他人とは隔絶しているのも当然。あと、やはり意志が強く、運もついてきた。褒めるところしかない。