バチェラー・ジャパン シーズン1 エピソード1

「バチェラー・ジャパン」、シーズン1、エピソード1、Amazonプライムビデオ


この番組、Amazonプライムビデオだけで流すリアリティ番組アメリカのフォーマットを日本にそのまま持ってきたというもの。

内容は、男1人に女25人の組み合わせで、男(バチェラー)が、毎回候補者の女を振り落としていき、最後に1人だけ残して、その女と結婚を前提にした交際を申し込む。初回は、顔合わせだが、ここでもう5人落とされる。

肝心の「賞品」であるバチェラーだが、35歳、かなりかっこいい。東大工学部卒、東大新領域創成科学研究科修了。今までに会社を一つ立ち上げて、それを売却し、現在は次の仕事を検討中。ここまででたいしたもんだと思うが、すごいのは、こやつの態度。

言うことが仕込まれているのかと思うくらい、完璧にいいことしか言わない。笑顔を絶やさないし、物腰はやわらかい。他人に対して十分に配慮のある態度。カメラの前でこの態度をずっと続けられるのは、前職、俳優かホストだったんじゃないのかと思うくらい。しかも、嫌味がまったく感じられない。「女性に対する態度は中学生レベル」とか自分で言っているが、そんなことが平気で口にできるだけすごいわ。本当は詐欺師なんじゃないのかと思えてくる。とにかくスキというものがない。

25人の女は、この番組に出てくるくらいなので、美人揃い。そりゃブスは出せないとは思うが、普通に美人以上で揃っている。年齢は20歳から、32歳。大学生、モデル、テレビタレント、会社員、翻訳家、ロースクール学生、いろいろいるが、「愛犬家」というのは笑った。つまりお嬢様ということだと思う。

この回は自己紹介の後でカクテルパーティーをやり、残す人にはバチェラーがバラの花を1本ずつ渡して、もらえなかった人はさようなら。25人から20人選ぶから、落とすよりは、印象に残った人をなんでも適当に選んでいるだろう。女の方も、わかっている人はわかっていて、ちゃんと作戦を立てている。バチェラーをあだ名で呼ぶとか、手紙を渡すとか。

女同士で、結婚相手を取り合うという番組だから、出演者は、バチェラー以外はすべて敵同士。しかし、敵意を剥き出しにしたりすると自分の印象を下げるから不利。しかも自分をバチェラーに強く印象づけなければ、次の回に残れない。一回使った作戦を二度使うこともできないだろう。

この回は、まず20人に残るだけなので、印象の強い方が得だろうが、人数が減ってくると、誰を落とすかバチェラーもよく考えるだろうから、前に出るタイプは不利かもしれない。とにかく早めにバチェラーの好みを理解して、そこに合わせなければならない。緻密に戦略を立てるか、天然で押すかどっちかに絞るしかないだろうが、天然で押せるのは最後の方で、それまでは戦略を立てないと強豪同士の競争に残れないだろう。

次からは女同士の醜い争いがどんどん出てくることを期待。これがAmazonキラーコンテンツなのね。確かにおもしろい。