巨神兵東京に現わる

巨神兵東京に現わる 劇場版」、樋口真嗣監督、2012


展覧会「館長庵野秀明 特撮博物館」のための、短編映画。内容は巨神兵が東京を壊しまくるだけ。しかし、これはかっこいい。

東京の町も実写と特撮セットの上手な組み合わせ。前半は、林原めぐみのナレーションだけで引っ張って、後半はいきなり巨神兵が現れ、とにかく破壊。

巨神兵、これを見ると1000メートルどころじゃない大きさ。ものを壊すのに理由などいらないので、例の光線であっという間に東京壊滅。一体で港区を壊すのに2分もかからない。終わりは、巨神兵がどんどん降りてきて、列をつくって前進。こんなに降りてこなくても、東京、すぐになくなるでしょ。世界を壊すのに7日もいらんわ。

風の谷のナウシカ」映画版では、火の七日間は冒頭でちょっと出てくるだけなので、たった14分の映像でも非常に楽しめた。怪獣映画は壊してなんぼのもの。

スタッフロールを見ていると、製作は庵野秀明鈴木敏夫、セリフは舞城王太郎、脚本は庵野秀明、音楽は岩崎太整、まあ贅沢にやっている。これは東京都現代美術館で見たけど、改めてみると、また格別なもの。早く「シン・ゴジラ」見なくちゃ。