しないことリスト

pha『しないことリスト』大和書房、2016


ニートの歩き方』の著者、phaの本。この本も、基本的に「無理するな」をリストとして書きだしたもの。

この本に書いてあることを全部実践できたら聖人だが、著者もそんなことは要求しておらず、「適当に取捨選択して、適当にやれ」と言っている。

とはいえ、「読みっぱなしにしない」(メモの取り方)、「デジタルにしない」(付箋紙を使って、色で整理)など、著者はそれなりに情報の整理と、記憶のための努力はしている。この本を書くときに、著者が使ったメモ(手書きの図)とか、引用されている本とかを見ていると、著者は何もしていない人ではなく、知的生産ということをまじめに考えている人だとわかる。そうでなければ、本を3冊も書けないし。

著者は誰とでも話が合うというわけではなく、普通の社会で周りと同じように努力して生活していくことに息苦しさを感じる人。そういう人は、ただ何もしないだけではやっていけず、それなりに自分の生きやすい場所を自分で見つけないといけない。この本は、そういう人のためのライフハック