ドキュメント72時間 さらば!俺たちの船橋オート

ドキュメント72時間」、「さらば!俺たちの船橋オート」、NHK総合、2016.4.22


この回は、船橋オート。この3月で廃止されてしまった、日本で最初のオートレース場の最後の3日間。しかし、最後の3日間の初日、雨とはいえ、客はほとんどない。ガラガラ。

見ると、ここはおばちゃんが車券を売っている。雨が上がると客が増えてきたが、そんなにすごい人出というわけではない。ここを含めて全国のオートレース場は6箇所しかないのに。

65年も続いているレース場なので、ファンは濃い。レーサーのファンクラブとか、レーサーのサイン入り練習着を着て叫んでいる客とか。船橋にはオートレースだけでなく、競馬場もあるのだ。そういう町なのね。客層も、競馬なんかとは違う。競艇に近いほう。エンジン音がすごいところも似ている。

けっこうお年のいった女性客(76歳)もいるが、昔は紳士淑女が来るところだったそうだ。バイクレースなので事故(落車)もあり。転んだ選手、歩いてるけど、だいじょうぶか。落車したのは、元SMAP森且行選手。

予想紙を売っているおばちゃんとか、大きなカメラを抱えた人とか、名残を惜しむ人多数。また最終日の最終レースは、さすがに客も増えてきて、1万人くらい。スタンドは埋まっている。往時はこのくらいの客が普通に来ていた。

レースが終わるとみな声を枯らしている。泣いている客も。どこでもそうだが、最後の日はさびしいね。翌日、選手やスタッフはバイクや機械を運びだして撤収。よそのオートレース場に移動するのだ。これはかなしいわ。