東京春祭 ジークフリート

東京春祭ワーグナー・シリーズvol.7
(演奏会形式)


ジークフリートアンドレアス・シャーガー 
ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド 
さすらい人:エギルス・シリンス 
ミーメ:ゲルハルト・シーゲル 
アルベリヒ:トマス・コニエチュニー 
ファーフナー:シム・インスン 
エルダ:ヴィーブケ・レームクール 
森の鳥:清水理恵 

指揮:マレク・ヤノフスキ 、NHK交響楽団



東京春祭の「指環」、前2作は見逃したが、今年はたまたま機会があって行けた。当日券あり。B席まで残っていた。助かった。

演奏会形式で、後ろのスクリーンに映像を映すというもの。映像は、人が出てくるわけではなくて、情景だけなので、まあ見なくてもよし。というか、字幕と歌手を見ていると、なかなか映像には目が届かない。

しかし、演奏はよかった。歌手では、ミーメ役のシーゲルがいちばんよし。高い声で頭がおかしい感じ。ジークフリートは、ミーメ役がよくできているのを聞くことが多いけど、この作品はミーメが下手だとつまらなくなってしまうので、そこは気を使って歌手を選んでいるのだろう。

次によかったのは、ジークフリート役のシャーガー。これはかっこいいし、伸びのある声で、ジークフリートにぴったり。ジークフリートは、最初から最後まで出番がありすぎで、本当にきついと思うが、全力でやりこなしていた。すごい歌手はいっぱいいるのだ。

アルベリヒ役のコニエチュニーもいい出来。逆にさすらい人役のシリンスがふつうに聞こえてしまった。

ヤノフスキとN響はさすがの出来。アンサンブルも決まっていた。この公演、木曜日と日曜日の2回あるのだ。本当におつかれさま。

客は9割くらいは入っていた。去年は取れなかったが、来年は「神々の黄昏」なので、なんとか行きたい。