東京春祭 ジークフリート
ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド
さすらい人:エギルス・シリンス
ミーメ:ゲルハルト・シーゲル
アルベリヒ:トマス・コニエチュニー
ファーフナー:シム・インスン
エルダ:ヴィーブケ・レームクール
森の鳥:清水理恵
指揮:マレク・ヤノフスキ 、NHK交響楽団
東京文化会館、2016.4.7
東京春祭の「指環」、前2作は見逃したが、今年はたまたま機会があって行けた。当日券あり。B席まで残っていた。助かった。
演奏会形式で、後ろのスクリーンに映像を映すというもの。映像は、人が出てくるわけではなくて、情景だけなので、まあ見なくてもよし。というか、字幕と歌手を見ていると、なかなか映像には目が届かない。
しかし、演奏はよかった。歌手では、ミーメ役のシーゲルがいちばんよし。高い声で頭がおかしい感じ。ジークフリートは、ミーメ役がよくできているのを聞くことが多いけど、この作品はミーメが下手だとつまらなくなってしまうので、そこは気を使って歌手を選んでいるのだろう。
次によかったのは、ジークフリート役のシャーガー。これはかっこいいし、伸びのある声で、ジークフリートにぴったり。ジークフリートは、最初から最後まで出番がありすぎで、本当にきついと思うが、全力でやりこなしていた。すごい歌手はいっぱいいるのだ。
アルベリヒ役のコニエチュニーもいい出来。逆にさすらい人役のシリンスがふつうに聞こえてしまった。
ヤノフスキとN響はさすがの出来。アンサンブルも決まっていた。この公演、木曜日と日曜日の2回あるのだ。本当におつかれさま。
客は9割くらいは入っていた。去年は取れなかったが、来年は「神々の黄昏」なので、なんとか行きたい。