真田太平記 1話

真田太平記」1話、「若武者たち」


1985年のNHKドラマ「真田太平記」の第1回。状況設定は、「真田丸」と同じで、織田家の甲斐侵攻から始まる。

違うところは、信幸、幸村兄弟のいとこという設定で、樋口角兵衛という架空キャラが出てくること。この役は、榎木孝明だから、「真田丸」はこっちをリスペクトしている。

もうひとつは、こっちは「忍者もの」のカラーが強いので、忍者(草の者と言っている)が大活躍。真田の忍び頭は、又五郎夏八木勲)。この人も死んじゃったのね。女忍で遥くららが出てくる。この人、今はどうしているんだろう。この頃のドラマには頻繁に出ていたし、演技もうまかった。後で、幸村とデキちゃうことになったはず。織田の忍びは、石橋蓮司

あと、キャストが豪華。丹波哲郎渡瀬恒彦草刈正雄の真田家、正室小山明子、その妹が香野百合子。昌幸は、正室だけでなく、香野百合子にも手を出していて、小山明子は怒っていたという設定。真田家の家臣筆頭(昌幸の叔父)に加藤嘉が出てくる。ついでに徳川家康はこの回には出てこないが、これも先日死んだ中村梅之助だった。この頃は、上手な人が掃いて捨てるほどいたのだ。

このドラマ、脚本は金子成人、この回の演出は大原誠、音楽は林光だ。80年代半ばで、このくらいキャストもスタッフも揃っていた。それを考えれば、「真田丸」は、現在できる限りのことはできている。エライわ。

このドラマは続けて見たいのだが、大河ドラマと同じ回数があるので、並行して見るのは無理。どうせまた再放送があるからあきらめるしかない。