理由なき反抗

「理由なき反抗」、ジェームズ・ディーンナタリー・ウッドほか出演、ニコラス・レイ監督、アメリカ、1955


レジェンド映画のひとつになっている作品だが、いま見ると昔の怪獣映画みたい・・・。そこそこお金をもっている中流階級のお坊ちゃまお嬢ちゃまが、不良の真似事をするという話。

有名なチキンゲームの場面もあっという間に終わる。この話自体が、24時間の出来事という設定なので、それぞれのエピソードにあまり時間はかけないのだ。

弱い父親、勝ち気だが息子に甘い母親、甘やかされている反抗期の子供など、今になってみると、だから何?という話だが、この映画でそういうイメージが確立されたのだから、文句は言えない。

やたらとナイフと拳銃を振り回す子供たち。キチガイに刃物とはまさにこのこと。あぶないなあと思っていたら、子供の1人が拳銃で仲間を殺してしまった。当然、警察が出動して子供は包囲され、ジェームズ・ディーンが助けようとするが子供は警察に撃たれて死んじゃった。これでばか騒ぎもおわりだ。

ジェームズ・ディーンはさすがにキャラが立っている。何をしても絵になる役者。この映画の公開後に「ジャイアンツ」に出て、その公開前に死んじゃったのだから、あっという間だ。しかし、早世したからというだけでなく、演技に隙はない。