アルゲリッチ/秋山和慶/広島交響楽団 ヒンデミット 世界の調和

ベートーヴェン エグモント序曲

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番

ヒンデミット 交響曲「世界の調和」


マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、秋山和慶指揮、広島交響楽団NHK Eテレ、22015.12/27


これは真剣に気持ち悪いコンサート。反吐が出そうだった。

広響のコンサートだが、広島ではなく、東京サントリーホールでのコンサート。アルゲリッチは田舎には来てくれないのね。それはしかたない。

しかたなくないのは、曲の間に、アルゲリッチ(とデュトワ)の娘、アニー・デュトワという奴と平野啓一郎(早く死んでほしい人)が出てきて、原爆の詩と、ナチス強制収容所のなんちゃらの文章を朗読すること。デュトワは英語で、平野啓一郎は日本語で、同じ内容を読んでいる。これはいったい何のため?客は知っていて来てるのか?音楽に関係ない。単に気持ち悪いだけ。

しかも楽員がビデオで、「音楽は平和のためのもの」、「音楽を通じて、平和への心をつちかって」とかしゃべっている。アホか。音楽が戦争動員にどれだけ使われてきたか知らないのか?音楽聞いたら、頭の中に思想が伝達できるのか?音楽家などだいたいバカなものだが、終わってる。

考えて見れば、広響は、「そういう商売をしている人達」なのだ。広島クラスの都市でオーケストラをやっていくのは大変なこと。自治体やら何やらの助成があっても簡単にはいかない。それで平和とセットで音楽を売りましょうということ。生き残りのためにはしかたがないとも言える。でもクラシックの楽曲はそんなものとは関係ないでしょ。このコンサートの曲目も、メッセージ性のある楽曲はない。

アルゲリッチが弾いたベートーヴェンの協奏曲は非常によかった。ヒンデミットは曲がつまらないのでどうでもいい。広響の演奏会に行く気が半分くらいになった。悲しいわ。