遠山の金さん捕物帳 1話

「遠山の金さん捕物帳」1話、「待てなかった女」


石川島の人足寄場から解き放ちになった大工の佐吉(里見浩太朗)。佐吉が、飲み屋で今度の新しい町奉行の遠山様をほめていると、それに文句をつけるのが、金さん。金さん、遠山様をディスりまくり。

佐吉と金さんはけんかになるのだが、金さん、いきなりもろ肌脱いでべらんめぇ。おっと金さん名調子という歌の文句通りだ。話のはじめに彫り物を見せるとは知らなかった。けんかの後で、金さんは佐吉と仲良くなる。飲み屋の女将は木暮実千代

佐吉には、飲み屋の仲居と夫婦になる約束をしていた。その仲居を脅迫するのが、岡っ引きの六蔵(小林昭二)。六蔵を半殺しにしたために、佐吉は人足寄場に3年送られた。仲居は店をやめて、どこかに消えちゃった。

店には奉行所の与力が毎日出入りしていて、仲居は消えてしまって行方がわからない。怪しんでいる金さん。佐吉は仲居の行方を探すが、金さんは、仲居が品川で女郎をやっているらしいという話を聞きこむ。

佐吉は、六蔵を問い詰めるがならず者に囲まれ、仲居は女郎になったと聞かされる。金さんは自分で品川宿に出向いて、女郎になった仲居を買って、佐吉の身の上を話してやる。

そこに佐吉がムリヤリ踏み込んできて大騒ぎ。金さんが佐吉をとりなし、佐吉は涙。

実は、飲み屋の仲居はみな平戸から出稼ぎに来ていたキリシタン。それを脅して稼いでいたのが、六蔵や、奉行所の与力。しかし六蔵は殺されてしまい、佐吉が下手人として引っ張られる。金さんは罠をしかけて、与力を気絶させてしまう。あとはお白洲。


「遠山の金さん捕物帳」のみならず、金さんシリーズ全部の第1回。これはおもしろい。話も複雑、役者も木暮実千代里見浩太朗小林昭二などちゃんと揃っている。犯人が南町の与力というのも凝っている。里見浩太朗は遠山様をみるなり、金さんだと気がついているが、最初はこうなっていたのか。

脚本は今村文人、監督は林伸憲。どっちも知らない人だが、出来は非常によい。日曜日のゴールデンタイムにふさわしい作品。しかしこの金さん、169回もあるのだ。伝七捕物帳と同じくらいなので、全部見ていると、生活全部占領されてしまう。

適当に飛ばして見ることもできるが、どの回がおもしろいのか、事前にはわからない。困った・・・。