さすらいの太陽 3話

「さすらいの太陽」3話、「盗まれたメロデー」


誤記ではなく、これがオリジナルどおり。「メロデー」だ。こういう時代もあったのだ。クラスで音楽コンクールに作品を出すことになり、のぞみと美紀が作品を競作。

美紀は、自分では作曲せずに、音楽の家庭教師に代作させている。「あまり作りこむとバレますよ」と家庭教師から言われているが、美紀は、のぞみには絶対負けたくないので、平気なのだ。のぞみは、ギター1本を借りて、自作。しかし、作品を出せというからには楽譜を出さなければいけないはずだが、のぞみはちゃんと楽譜を書けるのか?

美紀の家庭教師は、たまたま路上のおでん屋に寄って、そこでのぞみが作曲している曲を聞いてしまう。家庭教師は、このメロディーがいいので、借用することに決定。おまえがパクるのかよ。

発表当日、美紀が自分の作曲した歌と同じメロディーを歌い出すので驚愕するのぞみ。自分の歌の楽譜を教師に差し出して、さっきと同じメロディーを歌う。声はこっちのほうがいい。しかし自作曲で同じメロディーだから、一同あぜん。美紀は「盗作だ」と騒ぎ出す。

教師は、「君たちはこのメロディーを合作したんじゃないのかね」とのんきなことを言っているが、どっちが作曲者かわかるまで、コンクールへの参加は中止。のぞみは走っていってしまう。

家に帰ってから、美紀は家庭教師を追及。メロディーを盗作したのはこっちだとわかってしまう。しかし美紀の母親は、事実を隠蔽することにする。美紀は勝ったつもりでいたが、家庭教師は、学校に真相を手紙を書いて告白。しかも、学校の音楽教師は真相を見抜いていた。

のぞみの歌の方が、歌詞と曲がちゃんとマッチしているので、ごまかしはきかない。楽しそうなのぞみの様子を陰からうかがっているのは、ジュラル星人こと看護婦の道子。

美紀の父親のおでん屋台はならず者に襲撃される。ファニーが介入してならず者は追い払われるが、父親は重傷で救急車で病院に運ばれる。


ちゃんと毎回毎回見せ場がある。のぞみの作った歌は、番組のエンディングで流れている「心のうた」。藤山ジュンコの歌は、堀江美都子とは違うが、タメを張れるだけのうまさ。さすが。